2016年1月29日金曜日

パイプでケリーが使ったボードはグレッグ・ウェーバーがシェープ

http://www.surfingmagazine.com/news/so-you-wanna-buy-a-slater-designs-surfboard/#gXIhqwbK04567fDQ.97


・ケリーのバナナ

パイプマスターズのバックドアでナーリーなバレルをメイク。あのときのボードの
シェープがグレッグウェーバーだと知って興味を抱いていたオタクサーファーは多いと
思う。それについてケリーのコメントを発見。

Kelly at Pipe masters 2015
photographer: unknown


USE: WHEN IT’S FIRING
SHAPER/MODEL: GREG WEBBER/THE BANANA
KELLY’S DIMENSIONS: 5’10” X 18 3/8” X 2 1/4”
VOLUME: 25.8 L
BOARD MATERIAL: FW LFT PROTOTYPE, EPS/ENTROPY BIO-EPOXY
FIN SETUP/MODEL: TRI AND QUAD/FCS2

Qどんな波で使うの?

Aフィージーやタヒチそしてホローなビーチブレイクで使った。でも小さくてマッシーな
波でも感触が良いから驚いたよ。

Qどんなふうに調子良いの?

Aこれはシェーン・ヘリングのサーフィンにインスパイアされたんだ。デザインは彼とグレッグ・ウェーバーが90年代に作り上げたものだ。当時、誰もできなかったベストカービングとポケットでのターンを、二人はこのボードで成し遂げたんだよ。25年前のそのデザインを継承して今回のボードは作られた。かつてないほどのベストなサーフィンをこのボードで達成したような気分だね。コンスタントなカーブロッカーはスムースだし、ターンの切り替えも楽だ。波の良いポジションをキープできる。

Qこのボードを選ぶ理由は他には?

A このデザインの恩恵を最大限に得られたかったらやはりナイスなバレルが必要だね。

2月に横浜で行われるインタースタイルに展示されるということです。
http://www.interstyle.jp








2016年1月28日木曜日

つ〜ことで、ケリーのボードについてあれこれ

 話題のスレーターデザイン、横浜でのインタースタイルにも展示される予定。乗りこなせるかはともかく話のネタにはなるね。


from stab magazine



・サーフボード:スレーターデザインのフルモデル登場!
文、ジェイク ホワード

スタブマガジンをそんなに読まない君でもケリーの新しいスレーターデザインがフロリダのサーフエキスポでデビューしたと聞いたら興味あるでしょ?
このラインナップはマジでビューティフル!このトレードショーに登場したのは三つのモデル。二つがダニエルトムソンで一つがグレッグ・ウェーバー。


1.Sci-Phi(発音不明:たぶんシィフィ)ダニエルトムソン

ポケットロケットと言えるこのモデルは、あの話題になったウェーブプールでケリーが使ったボード。
5’6”x 18 3/8”x 2 1/4” with 25.8L ウイングとダブルバットテイルのセットアップで見た目はかなり未来的。このボードのマジックはテールエンド。そのフラットなロッカーがプレーニングエリアを増やして、スピードとコントロール性を限界まで維持している。デッキに付加したカーボンによって強さと弾性を補っている。


2.オムニ ダニエルトムソン

ラウンドノーズのオムニはスレーター的な解釈ではいわば毎日使えるボード。彼が乗るのは5’3”x 18 3/4”x 2 5/16” with 24.8L 。これはダニエルトムソンが長いあいだ追求してきたプレーニングハルのセオリーがコンセプトとなっている。
これまでのトムソンのボードよりもプルイン(細い?)でテールもラウンドなのはスレーターの意見が取り入れられているため。


3.バナナ グレッグウェーバー

これはスレーターがパイプマスターズで乗ったボード。5’10”x 18 3/8”x 2 1/4” with 25.8L 波がホローなグッドコンデションになるとチャンプはこれをチョイスする。プルインなテールとロッカーも強いからチューブハンティングには最適。このデザインはウェーバーとシェーン・ヘリングが90年代に開発したボードのインスパイアでもあり、ケリーは
パイプとクロウドブレイクでも乗っている。

・気になることあれこれ、、

これらのボードの全てには、一般的なストリンガーが入っていない。代わりに18mm幅の宇宙工学で開発された複合材がボードのセンターラインに入っている。ファイアーワイアーの説明によればLinear Flex Technology (LFT)という
意味はわかんないけどすごいってことだ。また他の主材料にはEPSブランクスとバイオレジンが使用されていてSustainableSurf.orgによってバイオボードとしての認定も受けている。かなり魅力的な製品に仕上がっているが残念なのは早くとも春か夏まで待たないと手に入らないということだ。もうしばらくの辛抱かな。



2016年1月27日水曜日

ケリー・スレーターがあの人口波について語った。




the photo and article from Surfer magazine



・人工波についてケリーかく語りき

TP(米国サーファー誌編集長トッド・プロダノビッチ):
10年間も開発に費やしたようだけど。君をその気にさせた理由はなに?

KS(ケリースレーター):
サーファーなら誰でもパーフェクトウェーブという言葉に魅了されているからさ。でもそのような波を作り出して制御できたらというアイデア自体は新しいものではないよね。


TP:自然の波に匹敵するような人工波を作るって簡単なことではないと思うけど、この挑戦で一番困難だったことはなに?

KS 科学的な見地からのアプローチが最も困難だった。それに関する情報は簡単に手に入ったのだけれど、我々の望むようなものでは無かったんだ。


TP このプールがどのように機能しているかを教えて欲しい。一般サーファーにも判るようなベーシックなところを。



KS :飛行機の翼を応用したんだ。ハイドロフォイルと呼ばれているものだよ。その翼を水中のなかで動かすと海で起こるようなスウェルが発生するんだ。その波にチームが編み出した科学的な方法を加え、理想的な波がブレイクする完全なボトムを水底に作った。僕たちが完成した工学的な技術を応用すればどのような波も無限といえるほど作ることが可能になった。



TP:君は出来うる限りの応援をこの開発につぎ込んだけど、どういう実践をしたの?


KS このプロジェクトには情熱を傾けたよ。すべてのプロセスに関わりたかった。幸運だったのはチームが僕を理解し、同じ夢を抱いてクオリティーの高い波を開発しようと志したこと、それは一般的なサーファーが楽しめる以上のクオリティーの波だ。チームが目指していたのは、レベルの異なる波を作り出すことによって、サーファーの技量を知りそれにあった波を作り出すことだった。


TP:あのビデオのなかで、最初の波を見た君はそうとう興奮していたけどどんな気分だった?

KS :すでにフィジーでこのことを聞いていた。初期のテストの状況もチームから逐一聞いていた。その報告は良かったけど、誰にも話せなくて我慢するのに苦労したよ。そのプールには前夜に到着したけど睡眠不足だったな。翌朝は寒くて水面から湯気が出ていた。無風だった。そして何年間も夢に描き続けていたことが現実となってそこに現れたんだ。どう表現していいいか言葉が思いつかなかった。


TP:波がブレイクするその根本的な要素はやはり速度なのかな?つまり自然の波と同じか、それともなにか異なる要素が?
(バレルになるほどクオリティーが高いことについて質問)


KS :その違いは、このプールは海と違って環境が整っていること。僕たちが作った波はパワフルで速度も十分にある。乗ってみれば判るけど自然の波に近いことを感じるだろう。人工波の出現でサーフィンの文化が変わってしまうという恐れを感んじている人もいるだろう。でも自然の波とこれが代わってしまうようなことはないよ。これはいわば海でのサーフィンのサプリメントのようなものだよ。


TP :この波の出現がサーフィンやこのサーフカルチャーにどのくらい大きな影響を与えるだろうか?


KS: うーん、高度なマニューバーの練習、ボードやフィンのテスト。同じ波が必ずブレイクするから、次のセットを手に入れようとテンションを上げる必要は無いよ。人工波がサーフィン文化を衰退させてしまうって嘆く人もいるだろうけど、これが自然の波に代わるってわけじゃあないんだ。なんども言うけど自然の波でサーフィンをするためのサプリメントなんだよ。しかも楽しめる。このプールはサーフィン全体を盛り上げることになるんだよ。スケートパークがスケートボードを盛り上げたようにね。オリンピックだって可能だ。


TP :この波でセッションをした後、混雑した海に戻りたくないって感じるんじゃないかな?

KS: ハワイに行く前にこのこの波をサーフしたんだ。もちろんパイプのビッグバレルをメイクしたかった。混雑しているよね。でも自分の心のなかで拮抗していたバランスが壊れたような感じがした。その混雑した海のなかで、プールに戻ってリラックスしながら波を楽しみたいって思っている自分に気づいたんだ。サーフィンがどれだけ僕自身を解放してくれるのかこの人工波が教えてくれたよ。誰もが求めていることは、静かな気持ちで良い波を楽しみたいってことなんだよ。僕はこの人工波がサーファーを幸せにしてくれると心の底から信じている。人のいない場所にまで出かけてバレルを探すこともない。サンタバーバラはチャンネル諸島に多くのスウェルを阻まれているし、フロリダは夏にしか波が無い。この波の出現がどれだけサーファーの休日を幸せにできるだろうね。でも僕はもっと旅行をして新しい波や新しい体験もしたいとも思っているんだ。サーフィンとはつまり経験なんだ。この波のおかげでサーフィンの練習に苛立ち(いらだち)を感じる必要が無くなったんだ。海ではもうサーフィンを楽しむだけでいいんだよ。サーフトリップという素晴らしい経験を楽しめるんだよ。その楽しさは人工波では代えられないだろう?

(完訳ではありませんのでご了承ください。管理者)