2025年4月10日木曜日
あてにならない波予想〜オンショア祭りは4/14
2025年4月6日日曜日
あてにならないサーフィン上達法(その三)
サーフィン上達法、実践編:海から学ぶ効果的なパドル術
前回では、パドルの回復力について掘り下げました。今回は、いよいよ実践編として、
効率的にパドリングするためのアドバイスを二つ紹介します。トレーニング嫌いの人でも
効果がありますからぜひお付き合いください。
アドバイスその一:力まないで水を掴む「スカーリング」
効率的なパドリングを実現するための最初のアドバイスは「スカーリング」という
テクニックです。競泳の世界では、基本中の基本として知られていますが、
なぜかサーフィンの世界では、その重要性は認識されていないようです。
もし初めて耳にしたら、この機会にぜひ実践して効果を体感してみてください。
スカーリングは至ってシンプルです。「両手のひら」を水中に沈めて無限大のマーク(八の字)
を描くだけです。この動作を通じて「少しの力でより多くの水を掴む」というフィーリング
を養うのです。
イメージが湧かない人は下記のURLをポチしてご覧ください。
2025年4月5日土曜日
あてにならないサーフィン上達法(その二)
パドルは「瞬発力」よりも「持続力&回復力」!
さて、前回の「サーフィン上達法(その一)」では、パドルの重要性について改めて認識を深めることができたと思います。まさか自分が7kmもパドルしているなんて、驚愕の距離ですね。徒歩で7kmだって一苦労なのに、そんなにパドルしているなんて知らなかったな。
でも、サーフィンの長距離パドルには、じつは「カラクリ」があります。なぜ、長い距離をパドルできるのか? その最大の理由は、もちろん「波に乗りたい!」という強烈な欲求、サーフライドという至福の「ご褒美」があるからこそですよね。
そして、もう一つ見逃せないのは、サーファーが無意識に行っている「休みながらパドル」というテクニック。パドルが疲れたら、無理せず一旦休む。そして体力が回復してきたら、パドルを再開する。これは、サーファーなら誰でも行っているはず。つまり、ノンストップでパドルを続けているわけではなく、休息を挟みながら、パドルの力を「回復」させているんだよね。それを持久力があると言い換えても良い。
ここで少しみなさんのサーフセッションを思い出してみてほしい。ピークを目指して、鬼のような形相でフルパドル!…なんてことは、よほどのガチコンディションでもない限り、まずない。普通のコンディションであれば、ゆっくりとパドルをスタートさせ、あるていど進んだら少し休憩を挟み、またパドルを再開…というように、波の状況を伺いながら、体力を温存しているはず。
そして、波待ちの時間。あれもまた、無意識にパドルの疲労回復を待っている時間と言える。
だからこそ、サーフィンの上達を考えるときに、パドルの絶対的な「強さ」はもちろん重要だけど、それを鍛えるのは直ぐには無理ならば「回復力」の向上に目を向けることで、大きな成果が得られる可能性があると私は考えます。特に、体力的にアドバンテージがないと感じている女性サーファーにとっては、この「回復力」こそが大きな武器になるはず。
「あの娘は、非力で君より上手い」のはなぜ?
回復力の良い例が、元ワールドチャンピオンのステファニー・ギルモアです。彼女の体型は決してマッチョではありませんよね。おそらく、パワフルなパドルは彼女の武器ではないでしょう。しかし、彼女が数々の激戦を制してきたのは、卓越したパドルの「回復力」があったからではないかと推測できる。短い休憩で素早く体力を回復させ、常にフレッシュな状態で波に挑むことができる。それこそが、彼女の隠された強さの秘密なのかもしれない。
「トレーニングは嫌」でも大丈夫!一番楽な上達法
「パドルの強さも回復力も上げたいけど、筋トレとかキツい練習はちょっと…」そんな風に思う人もいるかもしれない。でもご安心ください。一番簡単で、そして最も効果的な方法があります。
それは… ひたすらサーフィンをすることです!
はい、これだけで大丈夫。基本的には、特別なトレーニングは必要ない。ただし、できる限りコンスタントに、日課のようにサーフィンを続けること。これが何よりも重要ですね。週に2〜3回、あるいはそれ以上海に入ることを目標に、日々の優先順位をもっとサーフィンに向けてみよう。
「でも、海が遠くてそんな頻度で行けないよ…」という方もいるかもしれない。もし本気で上達を目指すなら、思い切って波のある海の近くに引っ越すのが、じつは一番の近道だけど…本気で考えたことある?
それを言い換えれば、サーフィンができる環境を整えることこそが、最善のサーフィン上達法かもしれません。
とはいうものの、ライフスタイルの現状変更が難しい場合は、代替案を考えよう。ランニングやスイミングなどの有酸素運動は、全身の持久力向上に繋がり、結果的にパドルの回復力アップにも貢献してくれるはず。トレーニングは嫌いだった?でも上手くなりたいんでしょ?
さらに、栄養にも気をつかいたい。サーフィンの直前直後にリカバリーとしてプロテインなどの栄養摂取は疲労回復に即効性がある。つまりそれは、「食べる回復力」ですね。セッション後の昼食も、満腹定食をがっつり平らげるような習慣は見直して、消化の良いメニューをチョイスしたい。その日に2ラウンド目を考えているならば、なおさらだろう。
さて、次回の「サーフィン上達法(その三)」では、いよいよパドルの「技術力」向上について深掘りしていきたいと思います。お楽しみに!