2014年2月14日金曜日

僕の自主制作映画継続中

 誤解を恐れても言わせていただくと、サーフムービーはつまらない。いやテーマの無いサーフムービーはつまらない。テーマでなくストーリーという言葉に置きかえてみよう。ストーリーの無い映画はつまらないでしょ?つまらないサーフムービーにはテーマが無いものが多い。

   先日、横乗り日本映画祭で「グッドモーニングミヤザキ」という題名のサーフムービーを観た。監督は外国の人で数年かけて宮崎のサーフィンを撮って映画にしたようだ。フッテージははたしかに良かった。光も波もサーファーも良い。だが、残念なことにそれらのフッテージを繋げて音楽を載せただけという単純な構成だけで映像が続いたのである。

 つまり朝一の波の良いミヤザキというテーマなのだなと思っているうちに場所がバリへと移り、今度はバリでの映像が流れ始めた。あのバリの雑踏と黒い砂とバリにしてはショボイ波をサーファーがリップするという新鮮さの欠けるフッテージだった。あれ?ミヤザキは???その辺りで僕は席を立って映画館を後にした。たぶんその後の映像も同じようなものだっただろうと思う。
 とにかく、映画祭はつまらいと思ったら席を立つ!これ常識!
今回制作中の映画の主役
蛸操氏
1年で300日くらいパドルアウトしてます。
リスペクト!
photo by Ri Ryo

 だが、サーフィンのフッテージに音楽を載せただけでも面白いムービーを作ることは可能だ。しかしその場合、波もサーファーも光も音楽も最高でなければならない。リップカールが製作した「Search」等は好例だ。あれはトム・カレンに世界最高の波でサーフさせる。というテーマが存在した。まだ知られていなかったメンタワイやJ-ベイの波でサーフするトムのライディングをサーファーたちは拍手を送り堪能したのだ。つまりだ、そのくらいのことしないと、みんな目が肥えてしまっているので刺激にならない。

 つまり面白いサーフムービーを作ろうと思ったら、新しいテーマを発見してそれを掘り下げていくしかない。我々サーファーはサーフコミュニティーという特殊な世界に属している。面白いテーマはきっとその特殊性の中に潜んでいると僕は感じている。それを掘り当てることができれば、たとえサーフィンのフッテージが登場しなくても面白いサーフムービーが作られるのではと思っているのだが…。




 

 

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