疑う余地無く、現在もっとも才能あるサーファーの一人ジョンジョン・フローレンス。オーバーヘッドのスモールコンデションのファイナルで、クリス・ワルド、ジョシュ・カー、オラ・エレログラムという対戦相手を抑えて三度目のボルコムパイププロ優勝。なにが彼をモチベートしたのかを、試合のファイナルを中心に質問してみた。
インタビューは2013年の春です。お間違えのないように。
試合中はなにが君をモチベートしていた?
シーズン初めのパイプマスターズ(2012)での敗北が一番のやる気になったかな。だからこの試合ではとにかく良い結果を残そうと思っていて、それでなんと三回目の優勝になってしまった。信じられないくらいすごくうれしいよ。
試合は4人ヒートだけど、バトルはそうとうなものだったようだね。
そうだよ。パイプでの4人ヒートは好きだよ。プライオリティのルールは無いし、自分次第でどうにでもなる。挑んで、掛け引きで興奮するかもしれない、今日みたいなパドルのバトルみたいな感じかな。今日みたいにピーキーで波が小さいとどうしてもバトルが始まるよね。右にも左にも行けるしね。あまり興奮するとちょっと引き気味になるかな。
今日は特にすごくテンションが高かったように感じたよ。海のなかでのドラマはヒートが終わるとどうなんだろう、陸の上に戻っても続くのかな。
そうだよ、フラストレーションは溜まるからね、でもほとんどは海のなかで終わるかな。ヒートはヒートだから。ヒートも沢山あるし、誰もがディープを競い合って、それで良い波は誰も乗らなくて、そんなことが起こってしまう。今日みたいなことは起こってしまいがちなんだ。
誰かがツイッターでつぶやいたけれど、ファイナルでの君のスコアが高過ぎるって言ってた。10点は変だっていう人もいたな。
笑、そうだね。昨日誰かが出した10点に比べても、ファイナルの僕のは10点という感じではないよ。
三度目のパイププロ優勝でジェイミーオブライエンと並んだけど感想は?
ああ、数の上ではパイププロでは並んだかもしれないけど、彼はパイプマスターズでも勝っているからね。でも総じて、彼は海の中では一番なんだ。つまり僕よりも全然凄いってことさ。
常勝の中で、ヒートに臨むときも負ける気がしないんじゃない?
全然そんなことないよ。いつもヒート前は恐くて負けるんじゃないかと思ったりするんだ。その時間はいつも恐いな、でも海の中でたった3人だけでサーフできると思えたら、それってあり得ないことだし楽しいよね。でも三回も勝てたことは信じられないし本当にうれしいよ。夢みたいだ。また勝てるなんて思ってもみなかったから本当だよ。自信はついたけれど、まったくうぬぼれてはいないつもりだ。
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