このような試写会のときにはコーヒーやビールもパタゴニアから提供されてかなり調子いい。一般の人も事前に予約していれば参加できる。
さてウェンリンチは世界のサーフィン界でも特別な存在で、現在のモダンショートボードサーフィンの起源は彼から初まっていると言われている。映画のなかでもサム・ジョージが示唆に富んだ発言をしている。「ケリースレーターは素晴らしいが既存のテクニックを洗練させていっただけで新しいものを生み出してはいない、ウェインはそのオリジナルなのだ」
そのウェインの当時のテクニックが観られるということもあり、この映画には大きな興味を以前から抱いていた。結論をさきに述べるとその古いフッテージはかなり良い。ロングを無理やり短くしたようなサーフボードで、フルレールを使ってターンをくり返すウェインのカービングは圧巻だ。ボトムターンではスピンアウトぎりぎりでターンをかましたり、またスナッピーなトップターンはオフザリップと呼んでもいいくらいの鮮やかさである。とくに印象に残ったのは彼のボディアクションだ。軽量の身体で、動きの悪いボードを扱っているから全体重を掛ける、その無理やり身体を押し付けているようで、それでも優雅さを失わないところがすばらしいなと思った。スタイルマスターです。今後こういうサーフスタイルがオルタナ系の間で流行るかもしれないね。頭を残したままで両腕をバンザイして振り回すような感じですね。
from Encyclopedia Of Surfing
さてこの映画は彼の半生も描かれている。隠遁的な生活やオートバイ事故で再起不能とまで言われたが、とつぜんコンテストシーンに再び現れて優勝。(ベルズで6位、シドニーで行なわれたサーフアバウトで優勝)アンダーグラウンド的でありながらも、メディアにも注目される活躍をするところが彼の魅力。
さてさてこの映画はDVDとして発売される予定であるが、残念なのは字幕翻訳がまだ未完成だったこと。昨夜上映したのはデモ版で、これから再編集して販売するということだからまあ大丈夫だと思うけれどね。オタク系サーファーにはオススメですね。
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