アップした。工場の天井裏に忘れかけていたもので、フランスのビックウェイブの映像を観て触発された蛸さんがそのフォームを思い出したのだ。それをハンドシェープしてもらい映像に残そうということになった。
こう書くと単純だがここに至るまでの私のサーフムービーに対する考え方がどういうものであったかは、裏話その一を読んでいただければご理解いただけると思う。
クラークフォームガンブランク、デザインはパットローソン
蛸氏のガンコレクションも紹介される。
スキル社のお宝プレーナー
なんやかやとシェープの撮影は半日で終了した。
「でどうする?」と蛸さんが聞いてきた。
「え?なにがですか?」
「このあとも撮る?」
完成まで撮り続けるかということだ。
そうかシェープだけでは完成したわけではない。
最後まで撮らなければ意味がないなとやっと気づいた。
しかもサーフボードの製作についてなにも知らない私は、
完成まで早くても一ヶ月以上はかかることをそのとき知った。
シェーピングルーム
完成までに何回千葉に通えば良いのかと、
掛かる時間や経費のことが頭をよぎった。
でもこれはチャンスだとも感じた。
かねてからサーフボードのことをよく知りたいと思っていたからだ。
サーファーズジャーナルの翻訳の仕事でサーフボード製作に関しての
記事になると自信が少し無かったのだ。
知識ではあるていど判っていたが現場でしっかりと
作業工程を見たことがなかったからだ。
こうして千葉通いが始まった。
だがこの時点では映画にしようという気持ちはまだ無かった。
資料として残せばそのうち役立つことがあるだろうと
思っていただけだった。だから経費は掛けられなかった。
トキタ君のサーフボードコレクション。彼にはいろいろ世話になった。
撮影が二日間に渡るときはシュラフを用意して車のなかで眠った。
スノーボードで車のなかで寝るのは慣れていたが、サンディングマンの
トキタ君が彼の家に泊めさせてくれるようになり撮影に本腰を入れられる
ようになった。
つづく
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