2018年3月5日月曜日

STONE BREAK DREAMS を観たど〜!

幻の映画『STONE BREAK』がついにリメイクされ
『STONE BREAK DREAMS』という名で新たにリリースされた。

映画『STONE BREAK DREAMS』より


あの 『STONE BREAK』が「やっと見られる」という思いが強い。
1978年に一度公開されただけで幻のように消えてしまったこの映画は、貴重な映像の
宝庫と長い間ささやかれ続けてきたからだ。その理由はいろいろあるが、なんといっても
映画『free ride』のためにビル・デラニーが撮影した1976年のシーズンとこの映画の撮影が重なるからである。
映画『STONE BREAK DREAMS』より

つまりシングルフィンのショートボードの全盛期で、かつライトニングボルトの黄金期でもあった時代に、監督&主演を務めた川井幹雄が日本のトップサーファーを引き連れてハワイで撮影を行った。
映画『STONE BREAK DREAMS』より

もちろん日本のサーファーだけでなくハワイに集まっていたワールドクラスのサーファーも撮影に収めたのがこの映画というわけだ。(撮影は川井幹雄と川井康弘)
映画『STONE BREAK DREAMS』より

そのために『free ride』で使われている同じサーフライディングを別の角度からこの『STONE BREAK』では見ることができる。たとえばパイプラインマスターズで優勝したローリー・ラッセルのフッテージなどがいい例だ。さらにレアなフッテージはまだたくさん出てくる。バリー・カナイアプニがトップターンでストールするサンセットも貴重だ。
映画『STONE BREAK DREAMS』より

ショーン・トムソンのオフザウォールなどはテイクオフからバレルに入って抜けるまでがしっかりとキャプチャーされていて彼のテクニックを分析できる。ショーンがボトムターンですでにノーズ寄りにスタンスを決めてバレルに備えているのがよく分かる。
映画『STONE BREAK DREAMS』より

ジェリー・ロペスのパイプラインもお見事というしかないフッテージだ。赤いボルトのサーフボードに乗ったロペスがパイプのバレルをメイクするフッテージはまるでウォーターショットで撮ったのかなと思えるほどの出来栄えで、当時の他のカメラマンのフッテージと比べても劣るとは思えないクオリティーだ。
映画『STONE BREAK DREAMS』より

日本国内の映像もアーカイブの価値があるフッテージがずらりと続く。まずは松部やマリブのシーンで川井幹雄がすばらしいサーフィンを披露している。
映画『STONE BREAK DREAMS』より

そしてマルキのパーフェクトでは増田昌章のスタイリッシュなサーフィンを見ることができる。新島のフッテージでは来日したジェリー・ロペスと川井が同じ波でサーフしたり、さらにアキ秋山とデビル西岡のスケートボードとまだまだ数え上げたらきりがないほどこのDVDにはお宝映像が詰まっている。

映画『STONE BREAK DREAMS』より

さて新しくリリースされるこの『STONE BREAK DREAMS』は旧作をそのままリメイクしたわけではなく、旧作から美味しいところをピックアップして再編集し、当時の関わった人々に裏話を語ってもらうという構成になっている。しかも川井幹雄が出演者の一人蛸操とハワイにまででかけてノースショアーでビッグウェーブにチャージするというおまけまで付いている。新作『STONE BREAK DREAM』は日本のサーフィンの過去と未来をつなぐ貴重なアーカイブだ。





注、画像は全て『STONE BREAK DREAMS』より許可を得て使用させていただきました。

























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