に紹介されたプジョーデザインのサーフボード。あちらの造形エンジニアやデザイナーがサーフボードに興味を抱かないわけが無いと思っていたらやはり出てきましたね。
どんなことでも、一つの事がらに長く関わっていると既成概念に囚われてしまい、斬新なアイデアが浮かばなくなってしまいがちだ。このサーフボードを見ていてそんな気持ちが心をよぎった。つまりこれを作ったプジョーの人たちはおそらくサーフィンの経験があまりないんじゃないかと思ったのです。でもそれは否定ではなく、むしろ新しい発想として既存のサーフボードデザインにまで影響を及ぼす可能性があるではないかとポジティブに捉えたのです。こんな奇をてらったアイデアであったとしても、流体力学に基づいたデザインとなると無視できないですよねえ。なにせ車を作っている人たちですから。
よく観察していると後端のフィンがノーズに向って逆八の字だということに気付きました。既存のサーフボードとは全く逆ということになる。しかも中心の小さい二枚のフィンが前方にあるこれも今までのほとんどボードとは異なります。私自身の拙い経験から想像すると見た目よりも回転性が良いのではないかと思います。テールエンドにフィンがあるからターンしにくいんじゃないかと(かつてのシモンズのように?)私も最初はそう感じましたがそれは既存のクワッドを基にイメージしたからに他ならない。でもこのデザインは既存のクワッドとは発想が逆なんですね。センターよりの二枚のフィンが両端よりも前、しかも両端の二枚はノーズに向って外側を向いている。
おそらくこのボードを開発した人たちは既存のサーフボードに乗っているサーファーのライディングを研究して彼らがテールスライドさせている点に着目したんじゃないかと思います。サーフボードのテールをプッシュしてスピンさせるがごとくサーフするライディングを見て、あんなにクイックなモーションをしたいならばもっと回転性よくしたらどうでしょう。と思ったんじゃないかと…。でもそれがサーファーにとっては楽しいんだってことまでには気付かなかった。だって彼らはサーフィンしないから?

この写真はあの例の流水的プール。空洞実験みたいなものかな?
これじゃあテストはできてもサーフィンの面白さはわからにゃいね。
でもそのうち、こんなフィンセッティングの時代がやってくるのかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿