2014年3月9日日曜日

元世界チャンプ(4回)、マーク・リチャーズ氏 3/7で57才のお誕生日というこ と です。おめでとうございます。

元世界チャンプ、マーク・リチャーズ氏 3/7で57才のお誕生日ということです。おめでとうございます。

マット・ワルショー氏のブログより

reference: Surfer web site 



photo: wilkings



「傷ついたカモメ」とフィル・ジャレット(ジャーナリスト)が呼んだマーク・リチャーズのサーフスタイルは腕のフォームが由来する。その鳥類的なスタイルは現在においてもユニークだ。だが正直なところ、その「傷ついた」という表現はどうかなと私は思う。MRの細長い上半身と鳥の翼のように広げた両腕は、すばらしく美しいからだ。スピードにおいてもまさに飛んでいるような優雅さで、傷ついてはいない。

 さらに特徴的なのは彼のスタンスだ。添付した動画をご覧いただきたいが、75-76のウインターシーズンでのMRのスタンスはまるで産まれたばかりの子馬のように膝を折り曲げて、赤と黄色のライトニングボルトピンテールに乗っている。(後略)

photo : A.Chung

  ジャッレトが書いたのではないけど米サーファー誌ではこんなことも書かれた。「美しくはないが、大いにラディカル」奇妙だな彼のサーフィンは今思い出してみてもラディカルという表現はあてはまらない。(中略)まあとにかく彼のサーフィンは美しい、大いに美しいといえる。

 その美しい理由が二つあると私は思う。その一つは天性の素質だ。自論ではあるが、ショーン・トムソンはその時代の革命だった。だがショーンもラビットもBKもロペスも、いわゆるその時代の神と讃えられた人たちでさえリチャーズの、精錬なラインを描くことはできなかった。急襲的で高速、トルクフルで摩擦からは解き放たれたようなサーフィン。特に注目したいのはMRによるシングルフィン時代の終焉時だ。そのエネジーの放出は完璧。ヨガ的な調和だ。数ミリグラムほどの繊細なウェイトコントロールでライディングしている。(完璧な前脚加重のスタンスという意味にも捉えられます)


 二つ目は、彼のあの超内股のスタンスが可愛く見えてしまうのが理由かな。何故かって?彼自身が愛すべき人物だからだ。もちろん激しい集中力とコンペティターとしての闘争心が無ければ四度も世界タイトルは獲れない。だがマーク・リチャーズは汚いトリックも使わず不平も言わず、礼儀正しくほとんどフレンドリーな態度を試合で貫いた。(ほとんど、と付け加えたのはライバルだった"Cheyne the Pain"の存在を無視できなかったからだ。(シェイン・ホランのあだ名、おそらく毒舌シェインという意味かな))


 総括すればMRは「市民チャンピオン(the everyman champ)」なのだ。そりゃあ誰だってショーン・トムソンのローカルセッションに参加したいだろうし、ウェイン・バーソロミューとおんぼろのホールデンに同乗してバーレーからベルズまでトリップをしてみたいと願うだろう。でもリチャーズは友人として長く付き合いたくなるような男なのだ。もちろん彼は世界チャンプのオーラを持っている。それに言うまでもなくバスティンダウンザドアの主役で、映画フリーライドのスターで、スーパーマンロゴのレジェンドだ。でも彼はニューキャッスルのカーセールスマンの息子という経歴を隠そうとはしないし、常識をわきまえた一般市民だ。これで、僕がMRの内股スタンスが美しく見えると言った理由がご理解できたかな?もちろん傷ついてなんかいないよ!


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