2014年6月11日水曜日

日本語版サーファーズジャーナルの読みどころ、そのニ、23-2

Journeyman Jones:ジャーニーマン・ジョーンズ

 プロサーファーで生きていこうという人にお薦めしたい記事。ミカラ・ジョーンズのプロファイルです。
 プロねえ?正直に言ってASPなんてどうでもいいんじゃない、という気持ちがある。だってケリーが世界で一番なんだもん。そういえば最近やたらに、オリンピックに認められてって、おいおいサーフィンってそういう「もの」じゃないよ。それについてジャーナル創立者のペズマン氏のコラムが編集後記に掲載されています。サーファーならば一読ください。


FLUSHED:チョコレートリバー

 タイダルウェイブ、日本ではあまり聞きませんがどうしてなんだろう。今回はカナダの川で起こるタイダルウェイブです。一部の富裕層のために川をせき止めたのが原因で、川が泥沼と化し鮭の遡上や生態系が完全に狂ってしまったというサイドストーリーもあります。日本の防潮堤によって同様のことが将来起こるかもしれません。


Jack Bell: ジャック・ベリー

 前回紹介したペドロが正統派のサーフフォトグならば、このジャックはサーフフォトグの新しい潮流と位置づけられるでしょう。絵画でいう印象派、陰鬱な印象を受けます。驚きというよりも、黙示的なストーリー性で読者の視線を止める力がそこにあります。デジタルが成せる濃度や彩色でもあります。


 
Maiami :マイアミへようこそ

 マイアミバイスってTVドラマが昔あって、それでよけいに興味失った場所。かなりハオレっぽい街でしょうね。今でもネオンカラーのウェットとか着てる奴がいそうだ。波良くないツーけどどうなんだろう?バハマ諸島がサウススウェルブロックするみたい。日本だとオーストラリアがブロックしてるから南極の美味しいスウェルが届かない。無念。


2014年6月10日火曜日

日本語版サーファーズジャーナルの読みどころその1、23-2

 Guerilla Tactics: ゲリラ戦術

 コーリ・クリステンセンとネイザン・フレッチャーによる未知のビッグウェイブチャージ。場所はチリ。南極からくるウネリですかね〜デカイだけじゃなくてラインナップしてますね。パドルインなんて無茶苦茶。案の定、ネイサンが瀕死の事故に遭いますが、それでもマルボロで一服なんて渋すぎ。




















ヤバ!ここで巻かれると一番苦しい!



Pedoro Gomes:フォトグ、ペドロ・ゴメス

 サーフフォトは儲からない、儲からないけど中毒になる。昔、ロブ・ギリー氏がそう僕に宛てた手紙の最後にコメントしてくれた。そのときはジョークかなって思ったけど今は忠告だったと実感。そんな中毒を患うブラジリアンが御前崎に住んでいる。日本は波が良くない、また英語が話せないなどという言いわけは彼の前では通用しない。僕にとっては新しいライバル出現ですが、会ってみると良い奴。だから応援したくなる。


Room for Two:2人の居場所

 女性読者には一押しの記事です。あるサーファー親子のストーリーですが、母親はマリブの不動産王、息子はレストランやナイトクラブのトレンドセッターとして大活躍。2人の友人にはマドンナやカート・コバーン、ロバート・デニーロetc。それでもぜんぜんスノッビーなオスマシタイプではないとこがニクイね。息子が着てるボロボロのラコステ見ても「お主ヤルナ」って感じ。























Interview:ケパ・アセロインタビュー

 米サーファー誌の映画「Distant-Shores」に準主役として登場するケパ。彼は一人旅でサーフトリップをするタイプ。いろいろがんばってすばらしい映像を残しました。その彼のショートインタビューです。一人旅いいですよ。お薦めします。たいへんですがそのぶん強烈な思い出となって心に残ります。目的地までパックされた旅って便利だけどつまんないですよね。映画観たいかたは牡蠣をクリック願います。
これは別の記事です。


  http://www.surfermag.com/videos/distant-shores-trailer/




 

2014年6月2日月曜日

ミニシモンズ。過去未来現在〜♬〜つ〜かシモンズだってこと忘れてた。

 ミニシモンズを借りて最初に乗った波が由比ケ浜のオンショアマッタリウェーブ。
 4'11"というと「ミジケー!」と思われる人が多いだろうけど、巾も厚みもロングボード
みたいなボリュームがあるからパドルもテイクオフ全く問題は無い。でも短くて巾があるからテイクオフして立つとちょっと変な感じが若干あった。でももともと僕はロングとかレトロツインに普段乗っているから問題無し。それからも数回、腰くらいの波で乗ったが感触はフツーのファンボード。総括すると問題アリマシェン!「見た目より乗れる」「けっこう楽しい」という前評判に偽り無しです。気になる方はオーダーフォームで早速注文しましょ〜♪ サイズは5'10"くらいでも良いかもですよ。

元祖シモンズ、長さは10フィートくらい
でバルサのコンポジットにファイバーグラス
がラミネートされていると思います。
元祖ツインフィンでもあります。

 ところがこのミニシモンズのイメージが刷新された事件が起こりました。あるリーフブレイクのオーバーヘッドの波で試したときの事です。結論から先に言うと、信じられないスピードを体験しました。僕がよく乗るレトロツイン系のボードは加速性が良いんです。だから加速性は良いだろうなと予測はしていました。そころがこのミニシモンズは思っていたよりさらに速いです。あまりにスピードが出過ぎて、おいしいセクションを通り過ぎてしまうので、ボトムで深めにターンして、少しじらしてからフェイスにレールをセットするとそこから「ドカン!」とまたカッ飛び!
 「ウヒョー」って感じ、あの加速感は未体験でしたね。

 そこで思い出したのが50年以上まえに誕生した元祖シモンズはスピードボードを主眼としてデザインされていたってことでした。(写真上記参照ください)
ボブシモンズによるマリブのビッグディで、かっとびの図

 この写真はシモンズをデザインしたボブ・シモンズによるマリブでのサーフィン。いかにカッ飛びかは、この白いラインにご注目いただきたい。波のサイズはダブルオーバーヘッドあるかないか、かな?どうです?マリブのエピックな日、当時としてはビッグディですね。当時このサイズの波をやすやすとメイクできたのはボブ・シモンズとこのボードだけだったかもしれないです。その元祖シモンズをショート化したのがミニシモンズですから加速性能は受け継いでいるわけです。でも元祖シモンズは当時かなり批判の的となっていました。ボブがシェーパーとしての実績が無かったことや、加速性はあるが回転性についてはかなり劣っていたからです。実際のところミニシモンズにもその血筋が受け継がれていて小波の低速ではまあターンはできるものの、パワーのある波に乗り、加速してからテールをスライドさせたカットバックをしようとすると制御できなくなります。そこは乗り手の技と慣れでカバーするしかないかなあ〜?ここをもうチョットこうすればという気持ちが湧いてきますね。サーフボードを初めて理論的に分析しデザインを再構築したと言われるボブ・シモンズ。彼の理論を図らずも私は体験したということになります。

僕の華麗な?ライディング映像の代わりにミニシモンズの火付け役であるリチャードケンビン達の映像をご覧下さい。スマホだと見れないかな?