2015年11月19日木曜日

R.I.P.デビッド・イガーの栄光と挫折

 アマチュア時代の獲得トロフィーが225、
全米選手権を4回奪取と驚異的な戦績を残したデビッド・イガー。
高校卒業前にプロに転向したが、2年を待たずにリタイアし舞台から姿を消した。
その理由は過度の期待によるプレッシャー、
ドラッグなどさまざまな憶測が流れたが、
最大の原因は精神疾患によるものだった。
早熟のサーファーの成功と挫折としてよく話題に挙げられてきたデビッド。
マット・ワルショーのサーフィン百科事典によると、
彼にとってのサーフィンの魅力はと問われ、
「コンテストで敗者が悔しがる表情を見るのが楽しい」と答えたという。

 アマチュアで華々しい成績を上げてもプロの世界はそれとは違い
強さだけでなく柔軟なメンタリティーや謙虚な態度が求められる。
彼にはそれらが欠けていたのかもしれない。
2年を待たずにプロサーキットから引退した彼はドラッグに溺れ精神疾患
を患う。ある日父親が家に帰るとデビッドが洗濯機の上に座って頭を伏して
うずくまり、そのドラムには彼のスニーカーが放り込まれて騒音を上げていたという。

 晩年はサーフィンから離れてアメリカの内陸部で父親と静かに生活していたらしいが、
もし彼が少年時代に良き指導者に恵まれ、勝つことだけがサーフィンの
魅力では無いことに気づいていればと思うと残念でならない。

故人の冥福を祈りたい。

詳しい資料は











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