2016年3月21日月曜日

スレーターデザインのヘッドシェーパー、ダニエル・トムソンインタビュー2/2

http://www.surfermag.com/features/the-futurist/#xAyKST70WxzU0QhE.97

最初は多くのサーファーが君のボードを見て戸惑いを感じたけど?



最初は美的に受け入れられなかったと思うけど、見慣れてきてその性能も理解できるようになってからは評価は変わったね。売りたいがための見た目だけと思われたんだ。だが機能することが分かった。僕にとってポインテッド・ノーズはもうレトロだね。パラレルなレールこそ機能美だと思う。もうデザインがスタンダードなショートボードに戻ることはないよ。

スレーターが君に興味を持ったけれど?それは自信になった?

ケリーは人格的にもすばらしい人なんだ。サーフィンでもコンペでも健康でもビジネスにおいてもハイレベルなものを求めている。正直いって彼との出会いはビビリがあった。だって僕にとってもヒーローだからね。でも知的好奇心において理解しあえることができた。だからデザインにおいていろいろな話ができたんだ。二人のアイデアを出し合ってパーフェクトなボードを作ることにした。いまもそれは続いている。彼との仕事はすばらしい経験だよ。

未来のハイパフォーマンスサーフィンをどう見てる?

多様化すると思う。いろいろなデザインがあたらしいフリースタイルを生み出して驚くようなラインを生み出すんじゃないかな。いまはみんな同じようなボードにしか乗っていないからね。これから多様なデザインのボードが登場してライディングもいろいろ変わると思う。この先20年は、いまのサーフィンと見分けがつかないほどの変化はないにせよ、でも大きな変化はあるだろう。

サーフボードの素材が大きく変わってきたけど?ポリウレタンの将来は?

新素材の方向性は間違っていないと思う。僕はエポキシとカーボンの支持者だ。ポリウレタンはもう性能の限界に来ている。コンテストでは主流だけどそれは業界の都合からだよ。サーファーが新素材に慣れたらあっという間に普及する可能性はあるね。

なにか飛び抜けたような新デザインはありますか?

クリエイティブなプロセスは階段を登るようなもので一段一段上がっていくんだ。その結果として屋根を突き破るような
新デザインが生まれるのさ。18ヶ月ほどまえからマルチコンケープボトムですばらしい結果を得ている。クアッドコンケープとマルチプルベリーチャンネルボトムはすぐにスタンダードになるかな。ハイブリッドショートボードのプレーニングハルも試している。古典的なテイルにパラレルレールとスクエアードオフノーズを付けたんだ。これは新しいフィーリングだな。フィンレスはまだまだだと思っているけど、アイデアはある。しゃがんでレールをホールドすることは必要ない。スノーボードみたいな感じかな。実現する自信はあるけど、今はショートボードデザインの刷新に心を奪われているからね、だから退屈ではないな。

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